若いころちょっとさらさらすぎたんだね、でもそのはかない頭頂部も風情があって私は好きだよ。
綿矢 りさ / 勝手にふるえてろ ページ位置:31% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
ハゲ
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......手足が長くて、なんだかすごく大人になったように見えるよ。でも笑うと目尻がゆるんで、日なたのこもれびみたいに周りが暖かく明るくなるのは昔と同じ。髪の毛は……ああ、若いころちょっとさらさらすぎたんだね、でもそのはかない頭頂部も風情があって私は好きだよ。男友達にこづかれてちょっかい出されてるけれど、昔みたいにおびえた感じがない。成長したんだね。 イチは当然のように私から一番遠い席に座った。私たちの運命の糸がやっ......
単語の意味
風情(ふぜい)
頭頂(とうちょう・ずちょう)
風情・・・自然とかもし出される(いい)雰囲気。その場の風景から自然と感じられる、なんとなく上品で美しい雰囲気。趣(おもむき)。味わい。「風」も「情」も「趣(おもむき)」を意味する字。
頭頂・・・頭の頂(いただき)。頭のてっぺん。頭の一番上の部分。
ここに意味を表示
ハゲの表現・描写・類語(頭のカテゴリ)の一覧 ランダム5
真ん中がひろく禿げて、周囲だけに長い髪が縮んでとりついていた。だ
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「頭」カテゴリからランダム5
髪の毛がなくなったそのアイドルは、大きな目とまだ若い肌がよりむきだしになり、十代の少女というよりはまるで生まれたての赤ん坊のように見えた。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
安西は鶏のように首を動かしていた。
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
頭 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ