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ふき子の内身からは一種無碍むげな光輝が溢れ出て、何をしている瞬間でもその刹那刹那が若い生命の充実で無意識に過ぎて行く。丁度無心に咲いている花の、花自身は知らぬ深い美に似たものが、ふき子の身辺にあった。
宮本百合子 / 明るい海浜 ページ位置:59% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......慨にふける気持になることがった。夫の純夫の許から離れ、そうして表面自由に暮している陽子が、決して本当に心まで自由でない。若い従妹の傍でそれが一層明かに自覚された。ふき子の内身からは一種無碍むげな光輝が溢れ出て、何をしている瞬間でもその刹那刹那が若い生命の充実で無意識に過ぎて行く。丁度無心に咲いている花の、花自身は知らぬ深い美に似たものが、ふき子の身辺にあった。陽子は、自分の生活の苦しさなどについて一言もふき子に話す気になれなかった。         四  妹の百代、下の悌、忠一、又従兄の篤介、陽子まで加ったのでふき子の居......
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光輝(こうき)
無心(むしん)
刹那(せつな・せちな)
光輝・・・1.美しく輝く光。光を放つほどの輝き。
2.光り輝くような名誉。栄光。
無心・・・1.無邪気なさま。雑念や欲望にまったくとらわれてないさま。
2.正当な理由も無く、人に金品をねだること。
刹那・・・1.仏教の時間の概念で最小の単位。ちょっとの間。きわめて短い時間。一瞬。指を人はじきする短い時間(=弾指[だんし]という)に65刹那あるという。 ⇔ 劫(こう・ごう)。
2.数の単位としては、弾指の10分の1。
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