吉川英治 / 無宿人国記 ページ位置:10% 作品を確認(青空文庫)
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立ち上がる
慌てる・焦る
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前後の文章を含んだ引用
......。たとえ、わずかな間でも、禄を食 んだ旧主の声を、忘れる奴があろうか」 舷 に、身を這 わせて、小障子の隙間から、中を覗いていた一角は、途端に、 「あっ、しまったッ」 弾 かれたように、突っ立った。そして、河へ飛び込もうとするのを、兵部の手が、鐺 を掴 んで、 「何で逃げる。――たとえ路傍の人間であろうと、危急を救われた礼も述べずに、姿を消すが、作法か、武士か」......
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立ち上がるの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
コブラのようにのびあがった繁ばあちゃん
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
ぽかっと、古沼に浮きあがった水泡のように、思いがけなく塚原義夫が立ち上った。
本庄 陸男 / 白い壁 amazon
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慌てる・焦るの表現・描写・類語(心が乱れるのカテゴリ)の一覧 ランダム5
胸の焼けるような焦りを感じる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
一生一代の失敗をしたという風にあわてだして眼や額からぱちぱち火花を出しました。
宮沢賢治 / セロ弾きのゴーシュ
七尾は、自分の視界が狭くなるのが分かった。焦りのため、鼓動が早鐘を打ちはじめる。息が上がり、えもいわれぬ不安で胸が締め付けられる。頭を振った。どうする、どうする、と頭の中に囁き声が充満する。思考が、氾濫した水で押し流される。渦を巻き、思い浮かべた言葉や感情を、洗濯でもするかのようにごちゃまぜにする。七尾はその、焦燥感の洪水に身を任せた。激流が頭を搔き回す。もちろんほんのわずかな時間に過ぎず、たとえば、まばたきを数回するほどの間だったが、その奔流が止んだ途端、気持ちが切り替わった。頭の中の濁りが消え、思考や逡巡もなく、体が動く。先ほどとは打って変わり、視界が広くなる。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
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「心が乱れる」カテゴリからランダム5
心の平均を破る
夏目漱石 / 吾輩は猫である
根が呆んやりと、うわのそらでいるせいか、いっこうに勘定に身がはいらない。まちがえてばかりいる。
林芙美子 / 新版 放浪記
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
佃は丁寧に挨拶して、ぎごちない足どりで人ごみの間に隠れた。
宮本百合子 / 伸子
地下から上がると、町は眩しかった。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
かすれた文字をつらねて
林芙美子 / 新版 放浪記
皮膚が破れ、肉が裂けても構わない意気組で叩き続ける
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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