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私はぎぎ、と音を立てていすを引き、どさっとすわった。立ち仕事なのですわると突然がくっと力が抜ける。腰のあたりの疲労がじわっと全身に広がるのがわかる。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:17% 作品を確認(amazon)
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疲れる・疲労感
気がゆるむ
座る(動作)
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前後の文章を含んだ引用
......形の眉と唇に、濃い陰影が宿っていた。「ちょっと坐ってよ。」 母が言った。「うん、あ、コーヒー飲む?」 私が言うと、「淹れてあげる。」 と母が言って立ち上がった。私はぎぎ、と音を立てていすを引き、どさっとすわった。立ち仕事なのですわると突然がくっと力が抜ける。腰のあたりの疲労がじわっと全身に広がるのがわかる。 深夜の熱いコーヒーは、何か懐かしい気がする。何でだろう? 子供のころを思い出す。子供のときは飲まなかったはずなのに、初雪の朝や台風の夜のように、訪れる度に恋し......
単語の意味
腰(こし)
腰・・・1.胴体の下の方の部分で、上体と下肢(かし)をつなぐ部分。座る姿勢をとったとき、骨盤あたりの折り曲がる部分を漠然という。ウエスト。
2.衣服やはかまの腰にあたる部分。
3.あらゆる物の、腰に相当する部分。中ほどより少し下の部分。
4.紙や布などの、しなやかで破れにくい性質。
5.餅(もち)や粉などの、粘りや弾力。
6.刀や袴など、腰につけるものを数えるときの単位。「刀ひと腰」「袴ひと腰」
7.何かをする際の姿勢や構え。「及び腰」「けんか腰」など。
2.衣服やはかまの腰にあたる部分。
3.あらゆる物の、腰に相当する部分。中ほどより少し下の部分。
4.紙や布などの、しなやかで破れにくい性質。
5.餅(もち)や粉などの、粘りや弾力。
6.刀や袴など、腰につけるものを数えるときの単位。「刀ひと腰」「袴ひと腰」
7.何かをする際の姿勢や構え。「及び腰」「けんか腰」など。
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疲れる・疲労感の表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
胸や腹がひどく疲れて今にもからだが二つに折れさうに思はれました。
宮沢賢治 / ひかりの素足
仕事もむちゃくちゃで会社に泊まったりもしていた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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気がゆるむの表現・描写・類語(安心するのカテゴリ)の一覧 ランダム5
一歩あるくたびに、体じゅうの関節がダルくゆるみはじめるような気がした
安岡章太郎 / 海辺の光景 amazon
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座る(動作)の表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
クッションに背をあずけ
阿刀田 高 / 透明魚「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
(浴槽の中の女性)ひらがなの〝を〟の字のように 彎曲 した骨格
阿刀田 高 / 透明魚「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
身を投げるように、その場に坐る
大岡 昇平 / 花影 amazon
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「安心する」カテゴリからランダム5
彼の気分は井戸水のように落ち着いた。
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
静かな吐息を肺量の底を傾 けて吐き出さす
岡本かの子 / 金魚撩乱
「嫌い」カテゴリからランダム5
「健康・体調・病気」カテゴリからランダム5
頭から肩にかけて、岩のような頑固な力がこもる
高樹 のぶ子 / 光抱く友よ amazon
病は苦悩の多く強いものではなかったが、美しい花の日に瓶中(へいちゅう)に萎れゆくがごとく、清らかな瓜(うり)の筐裏(きょうり)に護られながらようやく玉の艶を失って行くように、次第次第衰え弱った。
幸田 露伴 / 連環記 amazon
(病気で衰弱して死ぬ)弟は死んだ。十三カ月も生きることはできなかった。弟の身体は、最後、本当にガラス細工になってしまった。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
朝起きたら、すごく楽しかった。 熱はすっかり下がり、生まれ変わったかのようなすがすがしさだった。《…略…》光がまぶしく、空気がおいしかった。 呼吸も楽だったし、空や窓枠に躍る光もいつもよりもずっとまぶしかった。 まだ体だけがすこしふらふらしていて、それもなんだか柔らかい感じに思えた。この世のすべてが自分につごうよくあるような錯覚にとらわれた。 汗をたくさんかいたのがよかったらしい。 ふとんにひっくりかえって晴れた空を見上げながら、「今日は何をしよう」と考えた。 久しぶりだった。そんなふうに止まって思うのは。無限に軽く何もかもを感じるのは。 シャワーを浴びて、何か食べて、コーヒーを飲みに行こうか、と思っただけで幸福だった。 自由、そう、すごく自由になったような感じだった。すごい熱の世界から解き放たれて、体中が喜んでいるのがわかる。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
すぼめた唇に息を吹き込みながら
小川 洋子 / 口笛の上手な白雪姫「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
伯母はずっと泣いていたが、一度も涙を拭おうとしなかった。
小川 洋子 / 一つの歌を分け合う「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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