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四十四歳であったはずだが、私には六十の婆さんに見えた。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:53% 作品を確認(amazon)
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年齢より老けて見える
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......あしないよ」 と、これがはなむけのことばであって、私は一人きりで海兵団の門をくぐったものだ。 その日。 母は、もんぺ姿で、約束通りの食物を抱えて来てくれた。当時四十四歳であったはずだが、私には六十の婆さんに見えた。 母をつれて、外人墓地の丘へ行き、海苔むすびと香の物をたっぷりと食べ、母へは戦給品の菓子やらさらし布やらをわたした。 このときの母の印象は、私と暮した五十年の今......
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年齢より老けて見えるの表現・描写・類語(中年・老人のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ユキの顔や体には厚い肉がへばりついている。毛を 栗色 に染め、 爪 にも薄くマニキュアを施して、白目の勝った大きな目元にかすかにアイシャドーを塗っている。それがかえって、ユキを年齢よりも四、五歳 老けて見せるのである。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
四十四歳であったはずだが、私には六十の婆さんに見えた。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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老いが体をどんどん剥き出しにしていく
黒井 千次 / 群棲 amazon
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