パンチを放つたび、体で起こした電力が次々、消費されていく。エネルギーはもはや出ていく一方だが、出し切るしかない。
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク ページ位置:95% 作品を確認(amazon)
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頑張る・全力・必死
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前後の文章を含んだ引用
......なかった。 ここで倒さなくては、次に自分の体力が残っているとは思いにくかった。 コーナーに座ったまま、自分の体重を膝で持ち上げることができない姿が思い浮かぶ。 パンチを放つたび、体で起こした電力が次々、消費されていく。エネルギーはもはや出ていく一方だが、出し切るしかない。 渾身の右アッパーを、オーエンの顎が避けた瞬間、体が急に重くなった。 まずい、という思いが頭を満たす。小野は慌てて、オーエンに近づく。クリンチだ。ここは何があっ......
単語の意味
体(からだ)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
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(数学も難問に取り組む)朝、目覚めるとまず、〝1+2+3+……9+10=55〟の式が視界に飛び込んできて、一日中居座り続けた。影のように網膜に染み込み、拭い去ることも無視することも不可能だった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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最初は妙に空虚な離れ離れな気分で少しも興に乗れなかったが、段々にそれがよくなって行くのが感ぜられた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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