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戦前の銀座の匂いは、まさにバターと香水の匂いがしていた。そのモダンな香りに井上も私も酔い痴れていたといってよい。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:57% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......井上にとって、はたらきに出て、はじめて目にした銀座の街は、「匂いが、ちがうね」 この一言につきた。 いまは、どこの町も同じような匂いしかしなくなってしまったが、戦前の銀座の匂いは、まさにバターと香水の匂いがしていた。そのモダンな香りに井上も私も酔い痴れていたといってよい。 下町に育った子供は早熟で、小学生のころから大人のまねをして、デパートや町の食堂へ入って行くこともめずらしいことではなく、したがって、銀座のレストランといえども......
単語の意味
香水(こうすい)
香水・・・いい香りのする水。
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ちょいと怖い人で、なまいきざかりの私が、くわえ楊子か何かで出て行きかけたら、 「若いうちに、そんな見っともないまねをしてはいけませんよ」 と、いってくれたことがある。 この人にかぎらず、さまざまな場所で、さまざまな人たちが、若い者をいろいろと教えてくれた時代なのだ。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
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熱海の町へ下りると、そこはもう車輛の騒音と排気ガスが渦巻く温泉都市であった。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
バカンス村は、その名のとおり、都会の生活を忘れて休暇を味わう村なので、時計もおかない。電話も、テレビ、ラジオもない生活に入る。自然の中で憩い、いやなことは忘れて楽しく遊び暮すのが、このクラブの趣旨である。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
旅慣れない私はこころの弾 む思いがあった。
岡本かの子 / 東海道五十三次
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(昭和初期)当時、東京の町々のどこかに、毎日のごとくひらかれていた縁日
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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