静かな海に靄(もや)はふかくたちこめていて、岬の村は夢のなかに浮かんでいるようにみえた。
壺井 栄 / 二十四の瞳 作品を確認(amazon)
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霧・かすみ・もや
岬・半島
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単語の意味
立ち込める・立ち籠める(たちこめる)
立ち込める・立ち籠める・・・煙や霧などの気体が、あたり一面を覆う。
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霧・かすみ・もやの表現・描写・類語(雨・霧のカテゴリ)の一覧 ランダム5
動いている人が影のように見え、次第に霧に呑まれて薄らいでいく
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
霧が無数の捲き毛となって流れている
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
動物のように口の中へしのびこみ膨れあがる霧に喉をくすぐられて
大江 健三郎 / 死者の奢り amazon
霧が切れると、森も草原も水晶の粉をまいたようにキラめく
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
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岬・半島の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
岬がなだらかに女の腕のような線を描いてのびている。
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
三浦三崎なるあの煙のような半島
牧野 信一 / 淡雪 amazon
船はすすみ、緑の木立ちや黒い小さな屋根をのせて岬はすべるように近づいてきた。
壺井 栄 / 二十四の瞳 amazon
西へ耳のように張り出した半島
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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「雨・霧」カテゴリからランダム5
雑木林が霧雨につつまれ、模糊としている
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
野も丘も雨に煙っていた。風と音が来て、雨が幕を引くように、片側から風景を打ち消した。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
湿っぽいねばつく靄が立って、遠方の高い建築物をぼやかして見せた
宮本百合子 / 伸子
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
窖(あなぐら)のような崖下の暗さ
林 芙美子 / 骨「新潮日本文学 22 林芙美子集 放浪記・稲妻・浮雲・風琴と魚の町・清貧の書・泣虫小僧・牡蠣・晩菊・骨・下町」に収録 amazon
赤い火の色が麓の方へ降りて行って、山の姿の半分位までが、明るく光り出した時分には、要の頂上は、瑪瑙(めのう)を磨き立てた様な色になっていた。
内田 百けん / 東京日記「東京日記 他六篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
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