青桐は葉が非常に多い、しかもその葉は皆団扇 くらいな大 さであるから、彼等が生 い重なると枝がまるで見えないくらい茂っている。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:51% 作品を確認(青空文庫)
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青葉・葉っぱ
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前後の文章を含んだ引用
......っとも集注するのは――集注がおかしければ集合だが、集合は陳腐 だからやはり集注にする。――蝉のもっとも集注するのは青桐 である。漢名を梧桐 と号するそうだ。ところがこの青桐は葉が非常に多い、しかもその葉は皆団扇 くらいな大 さであるから、彼等が生 い重なると枝がまるで見えないくらい茂っている。これがはなはだ蝉取り運動の妨害になる。声はすれども姿は見えずと云う俗謡 はとくに吾輩のために作った者ではなかろうかと怪しまれるくらいである。吾輩は仕方がないからた......
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透き通る様な青い若葉が門扉の上がら雨後の新滝のように流れ降り
岡本 かの子 / 蔦の門 amazon
花はもう散って、ただ羽毛のように葉をつけたしなやかな枝
福永 武彦 / 草の花 amazon
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くさむらが風の通り跡を印して穂先を倒し、けもののように動いていた。及川隆一の視線が、その獣の背中の毛のようにきらめく雑草の拡がりから、何か不可解な動揺を、彼の脳髄につたえる。草むらは次々と穂先をひるがえして、波を送る。
野間 宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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