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(酔って心(しん)まで赤くなった)目からはほろほろと煮えるような涙が流れて
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:34% 作品を確認(青空文庫)
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泣く・涙を流す
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前後の文章を含んだ引用
......の肩はびしょぬれになった酔いどれの腕でがっしりと巻かれていた。 「葉子さん、覚えていますかわたしを……あなたはわたしの命なんだ。命なんです」 といううちにも、その目からはほろほろと煮えるような涙が流れて、まだうら若いなめらかな頬 を伝った。膝 から下がふらつくのを葉子にすがって危うくささえながら、 「結婚をなさるんですか……おめでとう……おめでとう……だがあなたが日......
単語の意味
ほろほろ
ほろほろ・・・1.涙や葉っぱ、花びらなど、小さなものが次々と静かに零れ落ちるさま。
2.山鳥の泣き声などが断続的に聞こえてくるさま。「山鳥がほろほろと鳴く」
2.山鳥の泣き声などが断続的に聞こえてくるさま。「山鳥がほろほろと鳴く」
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泣く・涙を流すの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼は、突如火がついたように泣き出した。 みんな、あっけにとられて黙った。 異常な泣き方だった。まるでこの世に本当に絶望した大人みたいだった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
(すすり泣き)誰のためでもない、ただ自分一人きりのための、ひっそりとした泣き声だった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
胸から腕までを乾布摩擦した。後がヒリヒリするくらいのこすり方だった。
本間千枝子 / 下町と山の手の間「父のいる食卓」に収録 amazon
(涙で)海面の中にいるように風景が滲んで見える
高橋 三千綱 / 涙 amazon
ゆっくりうなずいた。嬉しそうに、心をこめたうなずきかたで。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
「泣く」カテゴリからランダム5
次に顔を上げたときには涙は治まっていた。目と鼻が赤かった。やわらかそうな髪がひとすじ、額から頰に貼りついていた。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
目がしらの所が非常に熱い感じを得たと思った、鼻の奥が暖かくふさがって来た。
有島武郎 / 或る女
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