話が通じ合うということの純粋な喜びが、胸の奥底に恍惚感となって広がっていった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:5% 作品を確認(amazon)
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喜ぶ・うれしい
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前後の文章を含んだ引用
......かしらね、でも、その考えは? 少し怖い気もする。楽しい夜だから。いつまでもこのままであればいいのに。」 蒔野は、それには何も言わずに、ただ表情で同意してみせた。話が通じ合うということの純粋な喜びが、胸の奥底に恍惚感となって広がっていった。彼の人生では、それは必ずしも多くはない経験だった。 三谷は、相変わらず納得していない様子だったが、いよいよ重たくなってきた酔いにふらつくようにして、向こうの話に......
単語の意味
恍惚(こうこつ)
胸(むね)
恍惚・・・うっとりした状態。放心状態のような気持ちで心を奪われたさま。
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胸に凱歌のような明るい光が満ちる
椎名 麟三 / 永遠なる序章 amazon
よろこびが胸の中で 弾けた。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
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遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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