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指先をそえると、褐色の肉ひだが崩れて隠微な部分がサクリと口を割った。  太腿は青白く張りつめ、静脈の網目模様を透かしている。その白さが色褪せて、薬品ででも焼いたかのように黒ずむあたりから いびつ な肉の 褶曲しゅうきょく が始まり、不連続な様子でまがまがしい生き物が うずくまっていた。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:6% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......押し開いたが、それでも泰子はかすかに身を捻っただけで目醒めようともしない。 情事のすぐあとなので泰子は下着をつけていない。洋介自身の生臭い体液の匂いが鼻を刺す。指先をそえると、褐色の肉ひだが崩れて隠微な部分がサクリと口を割った。 太腿は青白く張りつめ、静脈の網目模様を透かしている。その白さが色褪せて、薬品ででも焼いたかのように黒ずむあたりから歪な肉の褶曲が始まり、不連続な様子でまがまがしい生き物が蹲っていた。 小指の先ほどの小さな穴──そこになにほどかの意味を与えたのは、人類の文化というものなのだろうか。じっと見つめていると洋介は奇妙に思索的な気分になってしまう。 ......
単語の意味
褐色(かっしょく)
禍禍しい・曲曲しい(まがまがしい)
指先(ゆびさき)
太股・太腿・太もも(ふともも)
勝色・褐色・搗色(かちいろ)
褐色・・・黒色を帯びた茶色。
禍禍しい・曲曲しい・・・悪いことが起こりそうな感じがする。不吉である。不気味である。
指先・・・手や足の、指の先端。指の先っぽ。指頭(しとう)。指端(したん)。
太股・太腿・太もも・・・足の、膝(ひざ)より上の太い部分。股の内側の膨らんだところ。足の付け根から膝までの部分。大腿(だいたい)。上腿(じょうたい)。
勝色・褐色・搗色・・・1.真っ黒に近い、濃い藍色。深藍色。「勝色」として縁起がいいとされ、鎌倉時代の武士に愛好された色。
2.襲(かさね[=平安時代の衣服])の色目(いろめ)の名前。表裏ともに萌葱(もえぎ)色。
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潤んで充血した肉片に囲まれているであろうその部分
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伸びきった両足の間の栗色の唇
安部 公房 / 他人の顔 amazon
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(あたたかく湿ったヴァギナ)まるであたためたバター・クリームみたいにね。すごくあたたかいの。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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