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雨に打たれることのない庇の下など、土は黄粉きなこのようにポクポクであった。いくらでも水を吸った。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:36% 作品を確認(青空文庫)
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土・砂・泥
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前後の文章を含んだ引用
......日、片手で着物の裾をつまみながら、如露じょろで部屋の前に水撒きをしていた。  天気つづきの上、彼女の部屋のまわりは、建増しの時地肌を荒されたので、乾きようがひどかった。雨に打たれることのない庇の下など、土は黄粉きなこのようにポクポクであった。いくらでも水を吸った。さっさと如露を動かすと、水滴がひろがって土に落ちるとき、軟かい清らかな粒の揃った音がした。すがすがしい土の香が立つ。伸子は段々あとじさりながら、一心に撒いていた......
単語の意味
土(つち)
・・・岩石と有機物が混じって細かい粉末状になったもの。有機物は、生物の死骸およびその腐敗物、微生物などから構成されている。砂(有機物が含まれない)とは違い、植物が育ちやすい。
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