口髭には、今飲んだ酒が、滴 になつて、くつついてゐる。
芥川龍之介 / 芋粥 ページ位置:74% 作品を確認(青空文庫)
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飲む
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前後の文章を含んだ引用
......も使はれ申すわ。」 「何とも驚き入る外は、ござらぬのう。」五位は、赤鼻を掻きながら、ちよいと、頭を下げて、それから、わざとらしく、呆れたやうに、口を開いて見せた。口髭には、今飲んだ酒が、滴 になつて、くつついてゐる。 ――――――――――――――――― その日の夜の事である。五位は、利仁の館 の一間 に、切燈台の灯を眺めるともなく、眺めながら、寝つかれない長......
単語の意味
口髭(くちひげ)
口髭・・・上唇(うわくちびる)のすぐ上、鼻の下に生やしたひげ。
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(どろどろした物を飲み込んだ時のような感触)喉のつけ根を押さえる。するとその感触は、指の下をアメーバのようにすり抜けて、胸に広がる。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
僕は彼女の声と同じくらい小さく肯いた。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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