しんしんと寒いので、私は木切れを探しては燃やす。涙の出るほどけぶい時もある。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:81% 作品を確認(青空文庫)
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コンロ・七輪
寒い・冷気・凍える
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......てくたばるまで神様、ぶちのめして下さい。 明日はカフエーでも探して、母を木賃宿 にでも連れて行こうと思う。あったかいシュウマイを風呂敷に包んで母の下腹に抱かせる。しんしんと寒いので、私は木切れを探しては燃やす。涙の出るほどけぶい時もある。駅の待合所にいるつもりになれば何でもないのだ。寝ているひとは死人のように動かない。全身で起きていて、あのひとも辛いのに違いないと思う。辛いからなおさら動けないの......
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コンロ・七輪の表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
七輪の生木がぱちぱちと弾けて、何とも云えない優しい音だ。
林芙美子 / 新版 放浪記
小雪まじりの冷い風が吹きぬけて来る。二ツの七輪から火の粉がさかんに弾 ぜている。熾 んな火勢だ。
林芙美子 / 新版 放浪記
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寒い・冷気・凍えるの表現・描写・類語(気温のカテゴリ)の一覧 ランダム5
四頭のトナカイは全員が毛糸の靴下をはいていた。おそろしく寒い夢だった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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すっと触った指がありもしないささくれを想像して鳥肌を立てるほどになめらかで黒ずんだ艶を帯びた木製の肘掛け椅子
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
網は今まで一枚の板のように堅く編まれて
石川達三 / 蒼氓(そうぼう) amazon
巻煙草の吸い殼を蜂の巣の如く火鉢の中へ突き立てて
夏目 漱石 / 吾輩は猫である amazon
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