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太い鉄材の組合せの縞が直 きに平らな肌になり、細く鋭く天を衝 く遥かな上空の針の尖 に豆のような三色旗が人を馬鹿にしたようにひらめいていた。
※備考※ エッフェル塔のてっぺんにひらめく三色旗
岡本かの子 / 巴里祭 ページ位置:55% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......筋の長閑な橋になり、橋を跨 いでいる巨人の姿に見えるエッフェル塔は河筋の水蒸気のヴェールを越しているので、いくらか霞んで見える。振り仰いで見ると流石に大きかった。太い鉄材の組合せの縞が直 きに平らな肌になり、細く鋭く天を衝 く遥かな上空の針の尖 に豆のような三色旗が人を馬鹿にしたようにひらめいていた。再び眼を地に戻して河筋を示す緑樹の濃淡に視線が辿りつくと頭がふら/\した。新吉は言った。
――まだ、やっと此所までしか来てないじゃありませんか、すこし休んで、それ
......単語の意味
上空(じょうくう)
上空・・・空の上の方。また、ある地点の上に広がる空。
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日の丸の旗は風がなびかないせいで元老院議員のトーガの裾みたいにくしゃっとポールに絡みついたままぴくりとも動かなかった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
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有島武郎 / 生まれいずる悩み
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高い暗い建物の下を通るときは、青年はやや立ち止って一々敵対するように見上げた。
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崩れかけた下宿
林芙美子 / 新版 放浪記
都会だったら「豪邸」と称されるな、というぐらい大きかった。
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(建て増しを繰り返した建物)建て増しを繰り返したせいで造りは入り組んでいて、外からでも建物全体の形をつかむことができなかった。中はもっと複雑で、曲がりくねった廊下がだらだらと続き、あちこちに小さな段差があった。
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眼はまるで釘づけにされたよう
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
夏、砂浜に寝そべってナイロンのビーチパラソルを通して見る太陽みたいにオキナワ(人の名)の顔は輪郭がぼやけて歪んで見える
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
相手の眼が、慕いよる子のように瞳の中へ飛びこんでくる
水上 勉 / 越前竹人形 amazon
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