びりびりするような夜寒
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:5% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
寒い・冷気・凍える
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......。天長節であるだけにきょうはことさらそれがにぎやかなのかもしれない。戸外にはぽくりやあずま下駄 の音が少し冴 えて絶えずしていた。着飾 った芸者たちがみがき上げた顔をびりびりするような夜寒 に惜しげもなく伝法 にさらして、さすがに寒気 に足を早めながら、招 ばれた所に繰り出して行くその様子が、まざまざと履 き物 の音を聞いたばかりで葉子の想像には描かれるのだ......
単語の意味
夜寒(よさむ)
夜寒・・・夜の寒いこと。とくに、秋の末、夜になって寒さを強く感じること。
ここに意味を表示
寒い・冷気・凍えるの表現・描写・類語(気温のカテゴリ)の一覧 ランダム5
誰もいやしないし、こんな懸けものしかありゃしないし……寒い……濡れた兎だ。
宮本百合子 / 伸子
このカテゴリを全部見る
「気温」カテゴリからランダム5
剃刀の刃に似た肌寒さが背筋を伝わる
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
あまり寒いので、伸子はウワワワワワ歯を鳴らしながらできるだけ小さく自分の体を縮めた。
宮本百合子 / 伸子
夜の空気は既にかなり冷えて来、二人の見すぼらしい学生服の上に、冷えた大気が月の光にいよいよ冷たさを増すかのように輝きながら降りて来た。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
気温 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ