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少しずつ彼の声が、(鼻と耳が交差する)秘密の洞窟に響きはじめる。暗闇を震わせるこだまが、彼の声と同調し、洞窟の隅々に行き渡る。
小川 洋子 / 仮名の作家「口笛の上手な白雪姫」に収録 ページ位置:39% 作品を確認(amazon)
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音(声)を聞く、聞こえる
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......も声は指の間からこぼれ落ちてゆき、そのたびに拾い直さなければならないが、焦りは禁物だ。小説の中には、私の一生を何度繰り返してもまだ余るほどの時間が流れている。 少しずつ彼の声が、秘密の洞窟に響きはじめる。暗闇を震わせるこだまが、彼の声と同調し、洞窟の隅々に行き渡る。 気づかない間に私はこだまを追い掛け、ぶつぶつ呟いている。もちろん彼の声を邪魔しない程度の、ほんの微かなささやきに過ぎない。「おとといから、黄色い鼻汁が出ます」......
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木霊・谺(こだま)
暗闇(くらやみ)
木霊・谺・・・1.木に宿る霊。木の精霊。
2.(1が応えるものと考えられて)音や声が山や谷などの側面ぶつかって跳ね返ってきて聞こえる現象。山彦(やまびこ)。
暗闇・・・1.暗い闇。光がなくて見えない状態。また、そういう場所。
2.人目につかない場所。人の知らない場所。
3.1が転じて、希望がもてないこと。見通しが立たず将来に不安を感じている状態。
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梯子段を上って来る音がしている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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