きれいな歯並みが笑いのさざ波のように口びるの汀 に寄せたり返したりした。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:97% 作品を確認(青空文庫)
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微笑み・薄笑い
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前後の文章を含んだ引用
......えなかった。 「あなたからいただいたエンゲージ・リングね、あれをやりましてよ。だってなんにもないんですもの」 なんともいえない媚 びをつつむおとがいが二重になって、きれいな歯並みが笑いのさざ波のように口びるの汀 に寄せたり返したりした。 木村は、葉子という女はどうしてこうむら気で上 すべりがしてしまうのだろう、情けないというような表情を顔いちめんにみなぎらして、何かいうべき言葉を胸の中で整えてい......
単語の意味
歯並(はなみ)
歯並・・・歯の並んだ具合。歯並び。
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素直に咲く花のように如才なく、微笑を湛 えていた。
岡本かの子 / 母子叙情
自尊心が満足させられ微笑することができた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
顔の上には笑いの跡がのこっていた。
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
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微笑が一層深くなった。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
どこか遠くに向かってほほえんでいるようだった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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