どぶ板を踏み鳴らして、往来まで追い駈けて行った。
吉川英治 / 治郎吉格子 ページ位置:53% 作品を確認(青空文庫)
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足音・靴音
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前後の文章を含んだ引用
......を」 「いけません、いけません」 「とにかく預けておく」 と、仁吉はもう、下駄をはいていた。 「――あれ、親方さん」 と、お喜乃は、あわてて、金を持って外へ出て来た。どぶ板を踏み鳴らして、往来まで追い駈けて行った。 「甘い手だ」 と、治郎吉は、暗がりから見送って、すぐその眼を、竹窓のあいだから、じっと、家の中へしのび入れた。 病人は、干 し鰈 のように平たくなって、昏睡 していた......
単語の意味
往来(おうらい)
往来・・・1.行き来(いきき)。行ったり来たりすること。
2.道路。通り。
2.道路。通り。
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足音・靴音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
足音がガランとした室内に楔(くさび)のように響きわたった
村上春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート(タクシーに乗った男) amazon
法衣が擦れる音と、革靴のソールが床を叩く乾いた音だけが鳴り続ける。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
廊下の壁に反響する自分の靴音を一つ、一つ聞きながら手術室に近づいていった。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
海のような(ピアノの)音
室生 犀星 / 杏っ子 amazon
音が出るところに、尖った釘が一本一本打ち込まれていくような靴音
尾辻 克彦 / 父が消えた amazon
爪も切ってもらったし、耳も掃除してもらったし、髪も洗ってもらったしというような洗練された音楽
村上春樹 / 遠い太鼓 amazon
「歩く・歩き方」カテゴリからランダム5
葉末にかかった尺取虫みたいにうろうろする
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
岩の上をぴょいぴょい飛ぶように歩く
灰谷 健次郎 / 海になみだはいらない amazon
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