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怒っている人間の顔に、獅子ししよりもわによりも竜よりも、もっとおそろしい動物の本性を見るのです。ふだんは、その本性をかくしているようですけれども、何かの機会に、たとえば、牛が草原でおっとりした形で寝ていて、突如、尻尾しっぽでピシッと腹のあぶを打ち殺すみたいに、不意に人間のおそろしい正体を、怒りに依って暴露する
太宰治 / 人間失格 ページ位置:7% 作品を確認(青空文庫)
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怒りの表情
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前後の文章を含んだ引用
......もその攻撃を黙して受け、内心、狂うほどの恐怖を感じました。  それは誰でも、人から非難せられたり、怒られたりしていい気持がするものでは無いかも知れませんが、自分は怒っている人間の顔に、獅子ししよりもわによりも竜よりも、もっとおそろしい動物の本性を見るのです。ふだんは、その本性をかくしているようですけれども、何かの機会に、たとえば、牛が草原でおっとりした形で寝ていて、突如、尻尾しっぽでピシッと腹のあぶを打ち殺すみたいに、不意に人間のおそろしい正体を、怒りに依って暴露する様子を見て、自分はいつも髪の逆立つほどの戦慄せんりつを覚え、この本性もまた人間の生きて行く資格の一つなのかも知れないと思えば、ほとんど自分に絶望を感じるのでした。  人......
単語の意味
草原(そうげん・くさはら)
腹(はら)
牛(うし)
獅子・師子(しし)
虻・蝱(あぶ)
鰐(わに)
草原・・・一面に草が生えている広い野原。
・・・1.ヒトなど動物の、胴の下半部の前面と考えられる側。背(せ)の反対側の部分。また、その内側にある内蔵。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
・・・ウシ科の哺乳動物の総称。古来より、耕作などの労働力としても使われる重要な家畜。体は頑丈で頭に二本の角を持ち、尾は細い。草などを食い反芻(はんすう)する。和牛は黒色のものが多く、朝鮮牛は赤褐色で小形。肉・乳は食用、皮・骨・角などでもさまざま作られる。
獅子・師子・・・1.ライオンのこと。ネコ科の哺乳動物。雄は鬣(たてがみ)がある。肉食で家族単位で狩猟する。
2.ライオンに基づき、昔の東アジアで言い伝えた想像上の動物。左右の狛犬(こまいぬ)のうち、向かって右の、角がない口を開いた方をいう。
3.獅子舞(ししまい)の略。
虻・蝱・・・アブ科の昆虫の総称。ハエに似ているが、少し大きい昆虫。ほとんどの雄は人や家畜を刺して血を吸い、病原体を媒介するとして忌まれている。
・・・1.ワニ目の爬虫(はちゅう)類の総称。形はトカゲに似ているが、はるかに大きい。体は角質の鱗でおおわれ、鋭い歯を持ち、平たい尾は獲物をたたく武器にもなる。熱帯の川や沼にすむ。獰猛で人々に恐れられる存在だが、世界各地で神聖化されてもいる。
2.鮫(さめ)の古名。
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