食べるの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
正面に控 えたる妻君はこれまた無言のまま箸の上下 に運動する様子、主人の両顎 の離合開闔 の具合を熱心に研究している。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
何万という数の羊だった。かたかたかたというあの平板な歯音が地表を覆っていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
小さなくぼみが、ほりつけたようにはっきりと並んでいる噛み跡
壷井 栄 / 大根の葉 (1960年) amazon
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私は絃のあぐらをかいた脚のなかにうしろむきで腰を下ろして、絃が手と足で作り出す空間にしっかりと収まる。絃の腕がうしろからまわってきて肩を抱くと、抱きしめられているというより、暖かい木枠のなかに収まった、という感じがする。ここが私の居場所。もし絃の心が冷めきっていたとしても、彼の身体はいつも温かい。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
球は上へ上へとのぼる。しばらくすると落ちて来る。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
音楽家としての彼が、どういう境地に至り、何を表現しようとしているのか。そのすべてが音となって鳴り響いている
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
僕は彼女の声と同じくらい小さく肯いた。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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