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室内に入ったのだろうか、結実子さんの声が突然聞き取りやすくなる。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:95% 作品を確認(amazon)
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電話で話す
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前後の文章を含んだ引用
......と、俺はもう一度向き合いたかった。 ジーパンのポケットの中で、携帯が小刻みに震えだした。画面に出ている名前を確認して、俺は電話に出る。「結実子さん?」【うん】 室内に入ったのだろうか、結実子さんの声が突然聞き取りやすくなる。「昨日はありがとう」【新くん】「ん?」【私いま、河口湖に来てるんだけどさ】 そういえば昨日、明日から河口湖に行くんだとうれしそうに言っていた気がする。【はしゃぎ......
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電話で話すの表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
僕はひびの入ったダチョウの卵を温めるみたいな格好で(固定)電話機を胸に抱えてベッドに腰を下ろした
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
(話し相手が黙って、)ものすごく遠くの方で女が喋っている声が聞こえた。長い廊下の向こうの端から聞こえてくるような声だった。小さくて乾いていて、妙な響き方をした。内容までは聞き取れなかったが、それはとても辛そうな声に聞こえた。辛そうに、途切れ途切れにその声は話し続けていた。《…略…》まるで死人が語りかけているみたいだな、と僕は思った。長い廊下の端の方から死人が話しかけている。死んでいるというのが、どれほど辛いことなのかについて。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
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鉄びんから立つ湯気 が電燈の光の中に多様な渦紋 を描いては消え描いては消えする
有島武郎 / 或る女
林芙美子 / 新版 放浪記
「電話」カテゴリからランダム5
(電話が突然切れる)ただぼくは──」と言いかけたところで、ぷつんと電話が切れた。まるで誰かがなたでロープを叩ききるみたいに唐突に、暴力的に。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
彼についての記憶を手繰り寄せている間、受話器の奥で昆虫が這うような微かな雑音が響いていた。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
(かかってくるかもしれない)電話というのは置き去りにされた時限爆弾みたいに思える
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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