TOP > 風景表現 > > 夏の夕方


カテゴリ検索 単語の意味
陽はほとん椰子やし林に没して、酔いれた昼の灼熱しゃくねつからめ際の冷水のような澄みかかるものをたたえた南洋特有の明媚めいび黄昏たそがれの気配いが、あたりをめて来た。
※備考※ 熱帯のシンガポール
岡本かの子 / 河明り ページ位置:96% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
夏の夕方
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......いて頂こうと思った。世の中の男のなかにはこういう悩みを持つものもあるものだと、了解して頂き度い……と男の口調や態度には律義ななかに頼母たのもしい才気が閃くのだった。  陽はほとん椰子やし林に没して、酔いれた昼の灼熱しゃくねつからめ際の冷水のような澄みかかるものをたたえた南洋特有の明媚めいび黄昏たそがれの気配いが、あたりをめて来た。  さき程から左手の方に当ってカトン岬見物の客を相手に、椰子の木に上っては、椰子の実を採って来て、若干の銭を貰っていた土人の子供のましらのような影も、西洋人のラッパの......
単語の意味
湛える(たたえる)
黄昏(たそがれ)
明媚・明美(めいび)
湛える・・・水などの液体をいっぱいに満たす。気持ちを顔に表す。
黄昏・・・1.夕暮れ。夕闇。日が沈んで、月が出るまでの間の薄い暗闇。暗くなって顔の区別ができないので、「誰そ彼(たそかれ)」つまり「お前は誰か」と尋ねるのが由来。
2.ピークの状態を過ぎてだいぶ衰えたころ。
明媚・明美・・・山や川の景色が清らかで美しいこと。「媚」は美しいという意味を持つ。「明美」は代用字。
ここに意味を表示
夏の夕方の表現・描写・類語(夏のカテゴリ)の一覧 ランダム5
夕方の熱気に沈んでゆく夏の時刻を歩いて
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
熱気の残る舗道
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「夏」カテゴリからランダム5
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
夏 の表現の一覧 
風景表現 大カテゴリ
表現の大区分