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荒れてザラザラした唇には、上野の風は痛すぎる。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:56% 作品を確認(青空文庫)
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肌の美しさ・醜さ
冷たい風・冬の季節風
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前後の文章を含んだ引用
......外へ出てみる。町には魚の匂いが流れている。公園にゆくと夕方の凍った池の上を、子供達がスケート遊びをしていた。固い御飯だって関 いはしないのに、私は御飯がたべたい。荒れてザラザラした唇には、上野の風は痛すぎる。子供のスケート遊びを見ていると、妙に切ぱ詰った思いになって涙が出た。どっかへ石をぶっつけてやりたいな。耳も鼻も頬も紅 くした子供の群れが、束子 でこするようにキュウ......
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氷のような冷たい風がぴゅうぴゅう吹き荒 んでいる
芥川龍之介 / 杜子春
雪催(もよ)いの風は鋭く頬を削った。その針はどんな防寒具でも通すのだから、水夫の仕事着などは、蚊帳(かや)のようであった。
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
風が鋭く冷えた針のように心を刺す
泉 優二 / さよならと言ってくれ amazon
氷の鞭のように風が吹き込む
獅子 文六 / てんやわんや amazon
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その頬は……唇は……かぐわしい花弁 の如く……又は甘やかなジェリーのように、あたたかい血の色に蘇 っております。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
初夏の陽を弾いて健康で稔り切った穀物のように実質的の男性を感じさせる。
岡本 かの子 / 落城後の女「岡本かの子全集 (第3巻)」に収録 amazon
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風がどうと鳴り
宮沢賢治 / 風の又三郎
星をも吹き落としそうな野分がすさまじく林をわたる
国木田 独歩 / 武蔵野 amazon
セーヌの河波 の上かわが、白 ちゃけて来る。風が、うすら冷たくそのうえを上走り始める。
岡本かの子 / 巴里の秋
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