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ただ静かすぎる夜中だった。墓場みたいに、荒涼とした空気だけがあった。夢からさめた惨めな空間の 残骸 があった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:82% 作品を確認(amazon)
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夜のしじま(静けさ)
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前後の文章を含んだ引用
......自分でもどうしたらいいかわかんなかったんじゃないかな。それで無意識のうちに飲み忘れてみたんだろう。」 ひざのうえで固く手を組み合わせて、乙彦は言った。そのほかはただ静かすぎる夜中だった。墓場みたいに、荒涼とした空気だけがあった。夢からさめた惨めな空間の残骸があった。「もういっぱい水くれる? いたたた……。」 私は顔をしかめた。コップを受け取って乙彦が言った。「どうして君に薬を飲ませるなんてひどいことをするんだ?何のために。......
単語の意味
荒涼・荒寥(こうりょう)
残骸(ざんがい)
荒涼・荒寥・・・1.風景などが荒れ果てて、もの寂しいこと。または、そのさま。
2.精神がすさんでいること。または、そのさま。
「涼」は「冷え冷えとして寂しい」さまをあらわす字。
残骸・・・1.元の形をとどめないほど破壊された状態で残っているもの。
2.戦場や災害地に捨てられたままの死体。
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