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(叫んだ)その声は、白燃鉄 を打つような響きを帯びて、鋭く次郎の耳を貫ぬいた。
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:85% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
叫び声(叫ぶ)・わめく
音(声)を聞く、聞こえる
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前後の文章を含んだ引用
......に汗馬 を跳 らせていたのである。 「次郎。」 近づくままに、彼はこう叫んだ。心の中に吹きすさぶ感情のあらしが、このことばを機会として、一時に外へあふれたのであろう。その声は、白燃鉄 を打つような響きを帯びて、鋭く次郎の耳を貫ぬいた。 次郎は、きっと馬上の兄を見た。それは日ごろ見る兄ではない。いや、今しがた馬を飛ばせて、いっさんに走り去った兄とさえ、変わっている。険しくせまった眉 に、かたく、......
単語の意味
叫ぶ・号ぶ(さけぶ)
叫ぶ・号ぶ・・・1.何かを訴えるために、大きな声を出す。大声を発する。大声で言う。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
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叫び声(叫ぶ)・わめくの表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
叫び声がこだました。暗い森で眠っていた鳥たちが一斉に飛び立つほどだった。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
狼の遠吠えのような声が、喉の奥からひっきりなしにしぼり出される
小池 真理子 / やさしい夜の殺意 amazon
口々に叫んでいた言葉が一つに合して、海鳴りのような叫びに変わる
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
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こめかみのあたりから騒音が湧き上がってくるような耳鳴り
林 京子 / やすらかに今はねむり給え amazon
(声は)一筋のしなやかな水流となって耳の管をすり抜け、鼓膜を震わせ、(鼻と耳が交差する)秘密の洞窟の扉をノックした。闇に響く振動は長く余韻が消えなかった。
小川 洋子 / 仮名の作家「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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夏のそよ風のような優しい声
村上 龍 / 恋はいつも未知なもの amazon
自分の言葉は稜針 で、それを倉地の心臓に揉 み込むというような鋭い語気
有島武郎 / 或る女
口々に叫んでいた言葉が一つに合して、海鳴りのような叫びに変わる
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
急に火が点いたような泣き声が上がった。
湊 かなえ / 優しい人「ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)」に収録 amazon
「音の響き」カテゴリからランダム5
引き裂くような機銃の音
梅崎 春生 / 桜島 amazon
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