学生服からは汗と消毒液のまざったような、胸の悪くなる臭いが立ち昇っていた。
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 ページ位置:21% 作品を確認(amazon)
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悪臭・くさい
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前後の文章を含んだ引用
......いた。 蔭山は僕の部屋に入ると、厚い眼鏡を光らせて、本棚や昆虫の標本やプラモデルのコレクションを眺めた。帽子を脱いだ顔は異様に長く、まるで馬か山羊のようだった。学生服からは汗と消毒液のまざったような、胸の悪くなる臭いが立ち昇っていた。「いい部屋ですね。最高の環境だ」 低い声で蔭山は言った。「ここだけ、洋間に造りかえましたのよ。やはり机と椅子でなければ、お勉強にも身が入りませんでしょう」 蔭山......
単語の意味
毒液(どくえき)
胸(むね)
毒液・・・毒の入った液体。
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胃を生理的に刺戟する、つんとする臭気
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
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ニオイがあたり一面に充満して、決してその不快なニオイの固まりがどこかに移動するということはないのだ
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