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ヒロインは、名も知らぬ女優だったが、彫像のように端整な顔立ちでありながら、その土地ではどこにでも咲いている花のような質朴な魅力があった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:20% 作品を確認(amazon)
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素朴な人・地味な印象の人
美人・美しい女
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前後の文章を含んだ引用
......に搔き立てた。 少年時代の蒔野は、確かに《幸福の硬貨》のギターのテーマ曲を愛していたが、それ以上に、やはり、主人公とヒロインとの極限的な愛に憧憬を抱いていた。 ヒロインは、名も知らぬ女優だったが、彫像のように端整な顔立ちでありながら、その土地ではどこにでも咲いている花のような質朴な魅力があった。 今、パリ行きの飛行機の薄暗い機内で、その女優の顔を思い浮かべようとすると、そこにはどうしても洋子の顔がちらつく。そして、あの夜、最後に見交わしたタクシーの窓ガ......
単語の意味
顔立ち(かおだち)
端整・端正(たんせい)
顔立ち・・・顔全体の形。顔のつくり。顔から受ける感じ。顔つき。目鼻立ち。
端整・端正・・・1.(「端整」「端正」共に)姿や形や動作などが正しくてきちんとしていること。また、そのさま。
2.(「端整」のみ)顔だちが美しく整っていること。また、そのさま。
「端」は「形や姿勢がきちんと整っている」さまをあらわす字。
2.(「端整」のみ)顔だちが美しく整っていること。また、そのさま。
「端」は「形や姿勢がきちんと整っている」さまをあらわす字。
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津軽リンゴか静岡茶の広告ポスターに、野良着姿で出て来る女のような素朴さを感じさせる娘
曽野 綾子 / たまゆら amazon
目も細くて鼻も小さくて唇も薄くてピンとこない顔だ。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
皆、友だちの少なそうな雰囲気を漂わせていた。古風と言ってもいいくらいに堅実な装いに身を包み、顔立ちは大人しく、荷物は小さなカバンが一つ、といったところだった。
小川 洋子 / 仮名の作家「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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(歌舞伎役者)羽子板の押し絵をそのままの美しさ
永井 荷風 / 腕くらべ amazon
(美人でいつも肯定されてきた人)プラスの電気ばっかり持った人間
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
(彼女は)美しかった。それは見た人の心の中の最もデリケートな部分にまで突き通ってしまいそうな美しさだった。
村上 春樹 / 風の歌を聴け amazon
実在不可能とも形容すべき絶世の美少女
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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(四十代の美女)目と唇の大きな、若い頃は鋭さを感じさせたかもしれない顔の造作を、中年期のおだやかな肉のつきようが、柔らげているという気がした。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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眼の小さい、鼻の上を向いた、どこかひょうきんな所のある老人
芥川龍之介 / 運
三、四人の客が入って来た。《…略…》たちまち店内には汗の 臭いが満ちた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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