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家に帰りたいような、そうでないような気分だったから、天秤の片方の皿にひょいと分銅を置かれたような気がしたのだ。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 ページ位置:48% 作品を確認(amazon)
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決心・決断・覚悟する
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前後の文章を含んだ引用
......帰り際に掛けていった陽性の台詞があった。もうこの際、日航で連続トップ記録つくろうや──。「軽くいくか」 隣の岸がお猪口の手で言った。「いこう」 悠木は即答した。家に帰りたいような、そうでないような気分だったから、天秤の片方の皿にひょいと分銅を置かれたような気がしたのだ。 まともな紙面ができた。そんな思いが悠木の心を少しばかり浮き立たせてもいた。昨日までは五里霧中だった。降って湧いたような巨大事故に呑み込まれ、翻弄され、自らの存......
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思い悩む・頭を悩ませるの表現・描写・類語(気分が晴れない・落ち込むのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(迷う)彼女の身体がいつの間にか、真ん中からふたつに裂けてしまったようだった。《…略…》正反対の方向に向かう二つの力が、彼女の中で激しくせめぎ合っていた。どちらもそれぞれの目指すところに激しく彼女を引っ張っていこうとしていた。いたるところで肉がちぎれ、関節がばらばらになり、骨が砕けてしまいそうだった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
頭の中はいろいろなことが渦巻いていた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
もっと寒くなって、ぶどうが取れなくなったら、わたしはいったいどこまでぶどうを探しに行ったらいいのだろう。そうふと考える時、わたしは深いプールに投げ込まれたように、バランスを失ってもがいた。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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決心・決断・覚悟するの表現・描写・類語(判断のカテゴリ)の一覧 ランダム5
指図を拒否する肚(はら)が石よりも堅くかたまる
坂口 安吾 / 狂人遺言 amazon
もうその苦しさだけにも堪え切れなくなって、「こんなに苦しむくらいならいっそのこと言ってしまおう」と最後の決心をする
梶井基次郎 / のんきな患者
方針を決定し、二度と変更しない覚悟を決めた様子だった。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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風が利用できなくなった帆船のような失望
岡本 かの子 / 岡本かの子全集 amazon
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私は今度こそは全くひとりで歩かねばならぬと決心の臍 を堅めた。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
パン屋襲撃の話を妻に聞かせたことが正しい選択であったのかどうか、僕にはいまもって確信が持てない。たぶんそれは正しいとか正しくないとかいう基準では推しはかることのできない問題だったのだろう。つまり世の中には正しい結果をもたらす正しくない選択もあるし、正しくない結果をもたらす正しい選択もあるということだ。このような不条理性──と言って構わないと思う──を回避するには、 我々は実際には何ひとつとして選択してはいないのだ という立場をとる必要があるし、大体において僕はそんな風に考えて暮している。起ったことはもう起ったことだし、起っていないことはまだ起っていないことなのだ。
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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林芙美子 / 新版 放浪記
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