発情した雌猫のような、太い歓喜の声を放ち続けた。

つややかで丸いお尻が、ベッドの上で若鮎のように何度も跳ねる

（挿入しながら）彼女の体を抱いていると、僕はその中に何かしらうまく馴染めないで残っているような異物のごつごつとした感触を感じることができた。そしてその感触は僕を愛しい気持にさせ、おそろしいくらい固く勃起させた。

快感が全身をかけめぐり、わたしは再び目を閉じた。彼は年齢を感じさせないほど素早く強烈な動きで、腰を使い、烈しくわたしを突き上げてきた。遠のきかける意識の中で、その後に続く言葉を待ったのだが、彼はもう何も言わなくなった。 　わたしは何度も何度も、数えきれないほど何度も、頂点にのぼりつめ、その都度、自分でも驚くほど大きな声をあげた。

絹のような軟らかい内腿が、羽布団のごとく男の腰骨から脾腹にまつわる

敏感な先端部分を刺激すると、快感が肛門のあたりから頭部までを貫く一本の筋となった。

（薄暗いスタジオで女が）まるで闇にぬらぬらと光る美しい彫像のように見えた。

快楽が一本の鋭い線になって、足元から床へ走るのを見た。

女の汗ばんだ、なまぬるい体温からは容易に離れられなくなった。彼は微温に満ちた女の部屋で堕ちてゆくような陶酔に浸った。

（セックス後）十和子の胸から腕が外れると、密着して汗ばんでいた皮膚に部屋の空気がひんやり触れてくる。