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露国の監視船に追われて、スピードをかけると、(そんな時は何度もあった)船のどの部分もメリメリ鳴って、今にもその一つ、一つがバラバラに解 ぐれそうだった。中風患者のように身体をふるわした。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:21% 作品を確認(青空文庫)
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ポンコツ(壊れかけ・壊れそう)
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前後の文章を含んだ引用
......「名誉にも」ビッコにされ、魚のハラワタのように放って置かれた病院船や運送船が、幽霊よりも影のうすい姿を現わした。――少し蒸気を強くすると、パイプが破れて、吹いた。露国の監視船に追われて、スピードをかけると、(そんな時は何度もあった)船のどの部分もメリメリ鳴って、今にもその一つ、一つがバラバラに解 ぐれそうだった。中風患者のように身体をふるわした。 然し、それでも全くかまわない。何故 なら、日本帝国のためどんなものでも立ち上るべき「秋 」だったから。――それに、蟹工船は純然たる「工場」だった。然し工場法の適......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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吹き抜ける風の中で吹き上げられ舞っている紙屑のように自分の行方のつかめぬまま
石原 慎太郎 / 行為と死 (1967年) amazon
武士道はこのまま廃れるのか。その予兆となる芳しくない徴候が大気中に漂いはじめている。いや、徴候のみならず、 侮りがたい勢力がすでに武士道を脅かしているのである。
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
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