労働者は天真に大口あけて飯を頬ばっている。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:4% 作品を確認(青空文庫)
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食べる
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前後の文章を含んだ引用
......肉豆腐でいいですか。」と云った。 労働者は急にニコニコしてバンコへ腰をかけた。 大きな飯丼 。葱 と小間切れの肉豆腐。濁った味噌汁。これだけが十銭玉一つの栄養食だ。労働者は天真に大口あけて飯を頬ばっている。涙ぐましい風景だった。天井の壁には、一食十銭よりと書いてあるのに、十銭玉一つきりのこの労働者は、すなおに大声で念を押しているのだ。私は涙ぐましい気持ちだった。御......
単語の意味
頬(ほお・ほほ)
大口(おおくち)
頬・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
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むしゃむしゃとあごがくたびれるほどに噛んで
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
ガラスのかけらでも噛むようにゆっくり食べる
ジュール・ルナール / にんじん amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
棍棒を玩具のようにグルグル廻しながら
小林多喜二 / 蟹工船
首だけは振り子のように揺れる。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
乾いた音を立て、最初の一刀が幹に入った。樹皮が破れ、生々しい白さと新鮮な木のにおいが露わになる。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
塩っぱい涙を舌のさきでなめている
林芙美子 / 新版 放浪記
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