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遠くの、眉程の山裾
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:17% 作品を確認(青空文庫)
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山
遠くに見える・遠ざかる
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前後の文章を含んだ引用
......の松さんが、自動車に乗せてやろうと云ってくれる。田無 と云う処まで来ると、赤土へ自動車がこね上ってしまって、雨の降る櫟 林の小道に、自動車はピタリと止ってしまった。遠くの、眉程の山裾に、灯がついているきりで、ざんざ降りの雨にまじって、地鳴りのように雷鳴がして稲妻が光りだした。雷が鳴るとせいせいしていい気持ちだけれど、シボレーの古自動車なので......
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山の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
硯を立てたような山容である。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
火山の山肌が茶と緑との交じり合った微妙な色合いを見せ、壁のようにそそり立つ
福永 武彦 / 草の花 amazon
山の生き物は、山のもの。山での出来事は、神さまの領域。お邪魔してるだけの人間は、よけいなことには首をつっこまない。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
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「地上・陸地」カテゴリからランダム5
薄い茄子色の夕空を背景に、丘の疎林が影絵のようにくっきり浮く
原田 康子 / 挽歌 amazon
喧騒の渦の音が不安な魅力で人々を吸い付けている市の中心
岡本かの子 / 巴里祭
ビルの五階にあった窓から見下すと、電車や自動車や通行人などを蟻のように数えることもできた。
福永 武彦 / 草の花 amazon
なだらかな丘陵地帯に広がるニュータウンを上から眺め渡すと、団地の建物や一戸建ての家屋は、丘の表面に貼りつけただけのように見える。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
「距離」カテゴリからランダム5
正井という男は倉地の影のように倉地のいる所には必ずいた。
有島武郎 / 或る女
知恩院の大きな山門は近よるに従って、その後ろに月が隠れ、大きな山門は真黒に一層大きく眺められた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
降りしきる雪の中を、ただ一人だんだん遠ざかって、とうとうかすんで見えなくなってしまった。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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