問題が山積している

固い巌壁は私の前にそびえて容易に崩れません

三原は疲労していた。囲まれた壁の中に彼はいた。どの壁面も打ち破ることができない。

壁はがんこにふさいでいた。びくともしないでいる。三原の攻撃をがっちりと受け止めて仁王立ちになっているようであった。

（四つのアリバイは、）四枚の岩盤の重なりのように崩しようがなかった。

錯覚がようやく成功しはじめると私はそれからそれへ想像の絵具を塗りつけてゆく。なんのことはない、私の錯覚と壊れかかった街との二重写しである。そして私はその中に現実の私自身を見失うのを楽しんだ。

感心しないやり方

（問題が解決しない）わき道を進んでいるようで一向に核心に迫れない

どう地団太を踏もうと取り返しがつかない失敗

最初のボタンがかけ違えられて、それに合わせて全てが致命的に混乱する