TOP > 暮らしの表現 > 人間関係・地位 > 相性がいい・息が合う
彼女は僕のネクタイの色を賞め、僕は彼女の上着を賞めた。我々はそれぞれの住んでいるアパートの家賃について話し、給料の額や仕事の内容についての愚痴も言った。要するに我々はかなり親密になったわけだ。
村上春樹 / 象の消滅「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:60% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
雑談・世間話・とりとめのない会話
相性がいい・息が合う
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......て比較的滑らかに話題を広げていくことができた。 彼女も僕も独身者だった。彼女は二十六で、僕は三十一だった。彼女はコンタクト・レンズを入れ、僕は眼鏡をかけていた。彼女は僕のネクタイの色を賞め、僕は彼女の上着を賞めた。我々はそれぞれの住んでいるアパートの家賃について話し、給料の額や仕事の内容についての愚痴も言った。要するに我々はかなり親密になったわけだ。彼女はなかなか魅力的な女性だったし、押しつけがましいところもなかった。僕は二十分ばかりそこで彼女と立ち話をしたが、彼女に対して好意を抱いてはいけないという理由は......
ここに意味を表示
雑談・世間話・とりとめのない会話の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
隣のおばさんと世にも明るい調子で世間話をしている。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
小波のようにお喋りする。
小沼丹 / 椋鳥日記 amazon
(みやげ話)そこへ行って来るたびに必ずそんな話を持って帰った。
梶井基次郎 / のんきな患者
このカテゴリを全部見る
相性がいい・息が合うの表現・描写・類語(人間関係・地位のカテゴリ)の一覧 ランダム5
二人の心が紙一枚の隙もなく結びつく
山本 周五郎 / やぶからし amazon
疾走する駿馬と騎手のようにぴったりと呼吸がかよいあう
森 瑤子 / 傷 amazon
下手糞を相手にしながら、勘のいい馬のようにピタリと息を合わせる
谷崎 潤一郎 / 痴人の愛 amazon
このカテゴリを全部見る
「人間関係・地位」カテゴリからランダム5
天と地との間で広い畑の真ン中に二人が話をしているのである。
伊藤左千夫 / 野菊の墓
差別する人には私から見ると二種類あって、差別への衝動や欲望を内部に持っている人と、どこかで聞いたことを受け売りして、何も考えずに差別用語を連発しているだけの人だ。
村田 沙耶香「コンビニ人間」に収録 amazon
潮のような見物が渦を巻く
菊池 寛 / 藤十郎の恋 amazon
「声・口調」カテゴリからランダム5
金管楽器を思わせる輝きや張りのある声
五木寛之 / CM稼業 【五木寛之ノベリスク】 amazon
小声ながら腸(はらわた)を絞るような声で呼び懸ける
二葉亭 四迷 / 其面影 amazon
同じカテゴリの表現一覧
人間関係・地位 の表現の一覧
声・口調 の表現の一覧
暮らしの表現 大カテゴリ
感覚表現 大カテゴリ
人物表現 大カテゴリ