したたり集って来る苔の水が水晶のように美しい筧 の水溜り
梶井基次郎 / 温泉 ページ位置:79% 作品を確認(青空文庫)
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かけい
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前後の文章を含んだ引用
......には募集広告の講談社的な偽瞞にひっかかったのにちがいない。それにしても死ぬまで東京にいるとは! おそらく死に際の幻覚には目にたてて見る塵もない自分の家の前庭や、したたり集って来る苔の水が水晶のように美しい筧 の水溜りが彼を悲しませたであろう。 これがこの小さな字である。 温泉は街道から幾折れかの石段で溪ぎわまで下りて行かなければならなかった。街道もそこまでは乗合自動......
単語の意味
筧・懸樋(かけひ)
水晶・水精(すいしょう)
筧・懸樋・・・水を引くために地上に設けた樋(とい)。ししおどしと違い、音の鳴る仕組みはない。「筧」は「かけい」とも読む。
水晶・水精・・・クオーツ(Quartz)の和名。大きく結晶した石英(せきえい[=二酸化ケイ素が結晶してできた鉱物])のこと。普通は無色透明で、不純物が混ざると色が付く。硬度7。4月の誕生石。
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かけいの表現・描写・類語(外の設備・工作物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
したたり集って来る苔の水が水晶のように美しい筧 の水溜り
梶井基次郎 / 温泉
(筧に)耳を澄まして聴くと、幽 かなせせらぎの音がそのなかにきこえた。
梶井基次郎 / 筧の話
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(エレベーターの中で話す)園長の声がエレベーターの摩擦音に紛れる。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
高熱炉の潜水艦のハッチのような重い蓋
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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