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きらきらと向うは陽が射している。こちらは深い蔭になって、長い縁台に眼鏡をかけた男が口を開けて昼寝をしている。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:93% 作品を確認(青空文庫)
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嫉妬・うらやましい
災い・災難・不幸
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前後の文章を含んだ引用
...... 締め合わせられる、つなぐ、断れる。心がきれぎれで、ラムネのびんの玉を、からからとゆすぶっているだけ。尾道へ行く旅費。二円五十銭もあれば、羊かんも買って帰れる。きらきらと向うは陽が射している。こちらは深い蔭になって、長い縁台に眼鏡をかけた男が口を開けて昼寝をしている。氷の旗のゆれる色彩。眼をこらして四囲をみているのだけれども、この景色も、汽車の中では忘れてしまうに違いない。袂の中へがまぐちを落して、ひそかに氷とラムネ代を勘定......
単語の意味
縁台(えんだい)
縁台・・・<font color="blue">縁</font>側など、屋外にある<font color="blue">台</font>(=腰掛け)。庭先や路地にあり、数人が一度に使える細長い椅子。木や竹などで作られており、夕涼みのときなどに使う。
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嫉妬・うらやましいの表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
頭のしんを嫉妬 の血が熱いようにのぼる
吉川英治 / 銀河まつり
心には羨望の漣漪(さざなみ)が立った。
夏目 漱石 / 明暗 amazon
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災い・災難・不幸の表現・描写・類語(ものの性質・特徴のカテゴリ)の一覧 ランダム5
長わずらいの後に夫に先立った君の母上に始まって、君の家族の周囲には妙に死というものが執念 くつきまつわっているように見えた。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
どんな大きな災難でも、不幸でも過ぎて見れば、煙のようなものじゃないか。
葛西 善蔵 / 湖畔手記 amazon
私の眼は一時に視力を弱めたかのように、私は大きな不幸を感じた。
梶井基次郎 / 蒼穹
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「嫌い」カテゴリからランダム5
仕事もむちゃくちゃで会社に泊まったりもしていた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
牙を剥くような憎悪の表情
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「ものの性質・特徴」カテゴリからランダム5
(現実感なくぎこちなく歩く)身体が浮き上がっている感じはまだ続いている。駅からここまで歩く間も、靴の底と地面との間が三センチほどあいているようでどこか心もとない。不可解な劇中劇を強制的に演じさせられている大根役者みたいだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
偶然にも現れたビートたけしはホログラムのように揺蕩い身を焦がすほどの憧憬の果て夢の端に浮かび上がった幻影にも思えた。
水道橋博士「藝人春秋 (文春文庫)」に収録 amazon
心が柔らかく物にも感じやすい若い娘
島崎 藤村 / ある女の生涯 amazon
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