野菜スープは、毎日ちがったのを作った。にんじんの日、ほうれん草の日、ポテトの日、かぼちゃ、グリンピース、カリフラワー、コーン、トマト。それぞれちょっと違った味のポタージュである。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置:5% 作品を確認(amazon)
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スープ
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......えたりするのだ。だから、みんなミキサーにかけてしまう。「石井さんって料理熱心ときいていたのに、なーんだ」といわれるかも知れないが、本当のことだから仕方がない。 野菜スープは、毎日ちがったのを作った。にんじんの日、ほうれん草の日、ポテトの日、かぼちゃ、グリンピース、カリフラワー、コーン、トマト。それぞれちょっと違った味のポタージュである。 私の作り方は簡単だから、毎日作っても、ちっともおっくうではなかった。相当な手のぬき方だけど、けっこうおいしいので、作り方を書くことにしよう。 にんじん、グリン......
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スープの味、おいしさを伝える表現・描写(洋食・西洋料理のカテゴリ)の一覧 ランダム5
いいスープは、しみじみと味わっているうちに、出来のいいワインように、いろいろな味が次から次へと少しずつ染み出してくる。原材料の味、スパイスによって引き立てられる味、煮ている間に出てきた味、スープとなって完成してから出てきた味、とさまざまである。つまり、スープは決してソロではなく、シンフォニーなのだ。そのポリフォニックな味こそ、スープの魅力だといえよう。
開高健 / 小説家のメニュー amazon
(チキン・チャプスイ)鶏とタマネギ、ジャガイモなどの野菜が入った実だくさんのスープといってよい。煮出汁はセロリと鶏とガーリックであって、これまた、めずらしく、いかにも栄養が躰中へみなぎってくるようだ。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
スープといっても、上から下まで実に千差万別のスープがあるものだ。数十時間、二日がかりで肉汁をとる本格的コンソメもスープなら、三十秒でとける固型スープもスープだ。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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星がうるんで見える初夏の夕空のような浅い浅黄色の汁
岡本かの子 / 母子叙情
このソースは水気が多い
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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