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前後の文章を含んだ引用

......作業ズボンの膝から下が真っ赤になるほど出血した。ヒルの口の跡が小さな輪になって肌に残り、しばらく痒かった。　俺が新米だから、ダニやヒルの襲撃を受けたんじゃない。ベテランだって、ダニに嚙まれるしヒルに血を吸われる。やつらは悪夢だ。どんな対策を立てても襲いかかってくる。でも、清一さんたちは俺とちがって、動揺しないんだよな。「ダニに食われた。痒いのう」とか、「ヒルに吸いつかれとったわ。ライター貸してや」とか、「おかわり」と言うと......

単語の意味

壁蝨・蜱・蟎・螕・八脚子（だに）

蛭（ひる）

壁蝨・蜱・蟎・螕・八脚子・・・ダニ目の節足動物の総称。丸くて非常の小さい虫。人や家畜の皮膚に食いついて血を吸う種や、食料や葉につく種もいるなど、種類が多い。

蛭・・・ヒル綱の環形動物の総称。池や沼、水田などに住む下等動物。体は平たくて細長く、吸盤を持ち、人や家畜の血を吸う。