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青いカビのはえた二銭銅貨
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:100% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......で、また、汗くさいちぢみに手を通して、畳に海老 のようにまるまって紙に向う。何も書く事がないくせに、いろんな文字が頭にきらめきわたる。二銭銅貨と云う題で詩を書く。
青いカビのはえた二銭銅貨よ 牛小舎の前でひらった二銭銅貨 大きくて重くてなめると甘い 蛇がまがりくねっている模様 明治三十四年生れの刻印 遠い昔だね 私はまだ生れてもいない。 ああとても倖せな手ざわ
......ここに意味を表示
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ふところの中の紙幣が、水から上がったばかりの魚のようにイキイキと躍動する
安岡 章太郎 / 質屋の女房 amazon
五千円札をじっと見てから、小ノートに、〈ありがとう〉と書き、真ん中の卵形に透けた白い部分を陽にあてて見た。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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少しばかりの金が、こんなに勇気づけてくれる。
林芙美子 / 新版 放浪記
道楽はせず、服装にも構わず、地味に世帯向 きに出来上った人
夏目漱石 / 吾輩は猫である
帝国重工にとってそんな金は鼻紙ぐらいのものですからね。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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