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ああみんなすぎてしまった事だのに、小さな男の後姿を見ていると、同じような夢を見ている錯覚がおこる。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:40% 作品を確認(青空文庫)
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既視感・デジャブ
フラッシュバック・走馬灯のように蘇る記憶
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前後の文章を含んだ引用
......んのふところへはいっていて、私には素通りをして行っただけの十円だったのに……。セルロイド工場の事。自殺した千代さんの事。ミシン屋の二畳でむかえた貧しい正月の事。ああみんなすぎてしまった事だのに、小さな男の後姿を見ていると、同じような夢を見ている錯覚がおこる。 「今日は、どんなにしても話したい気持ちで来たんです。」 松田さんのふところには、剃刀 のようなものが見えた。 「誰が悪いんです! 変なまねは止めて下さい。」 こんな......
単語の意味
後ろ姿・後姿(うしろすがた)
後ろ姿・後姿・・・後ろから見た姿。後ろ手(うしろで)。
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それは折り重なり、まるで蜃気楼のような奇妙な既視感を生んで
水道橋博士「藝人春秋 (文春文庫)」に収録 amazon
胃が金具で締めつけられるような激しい既視感があった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
夢で不思議な所へ行っていて、ここは来た覚えがあると思っている。
梶井基次郎 / 城のある町にて
それは永遠の昔に夢の中で聞いたような覚えもする。
岡本かの子 / 母子叙情
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身体の内側が外側にめくれ返っていくような特異な感覚に襲われる。するとあの路地のにおいがする。埃っぽいアスファルトのにおい、下水のにおい、ひねこびた植物と土のにおい、猫の尿のにおい。ピアスを最後につけたあの最後の夜のにおいが、部屋にこびりついた煙草のにおいと陣治の体臭をつきぬけて十和子の鼻孔に届く。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
いろんな記憶の底に、男の思い出がちらちらとする。
林芙美子 / 新版 放浪記
(数々の)思い出が彼の心をゆっくりと横切っていった。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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わたしは、教室の軒に何カ月もぶら下げられたまま忘れられ、茶色くパリパリになってしまったドライフラワーのような子供だった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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