TOP > 人物表現 > 記憶 > 忘れる・思い出せない・曖昧な記憶
ここで手を離せば永遠に届かない。そんな気持ちで、俺は必死に記憶を探る。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:50% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
忘れる・思い出せない・曖昧な記憶
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......優しげな声に顔を上げると、先輩の心配そうな顔がある。「お風呂、入ってきたら?」「お風呂……はい……」 でも、俺はすぐに先輩から目を離す。ふたたび組紐を見つめる。ここで手を離せば永遠に届かない。そんな気持ちで、俺は必死に記憶を探る。いつの間にか宴会は終わっている。秋の虫の音が、ひっそりと部屋に満ちている。「……俺、組紐を作る人に聞いたことがあるんです」 あれは、誰の声だ? 優しくてしわがれ......
単語の意味
永遠(えいえん・とわ)
永遠・・・ある状態が果てしなく続くこと。物事が変化しないこと。無窮(むきゅう)。永久(えいきゅう)。
ここに意味を表示
忘れる・思い出せない・曖昧な記憶の表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(覚えていない)「多分その方が楽だからさ。」
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
古い記憶が、障子に映って消える小鳥の影のように、心の窓を掠めて消えて行く
小沼 丹 / 小さな手袋 amazon
古びてしまった錦絵のように、淡くくすんだ艶の失せた遠い記憶
石川 達三 / 花のない季節 amazon
このカテゴリを全部見る
「記憶」カテゴリからランダム5
脳裏に妖しく刻印され、のちのちまでも消えないほどの強い印象
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
(記憶喪失)まるでアンドロイドの壊れた記憶回路のように、 あひるの子の刷り込みみたいに、 頭を打って目覚めて、初めての記憶はこの人だった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
回想と夢が、分かち難く交じり合いながら絵巻物のように繰りひろげられる
多岐川 恭 / 夢魔の寝床 amazon
こうして書きだしたら、ぞくぞくとおいしいものが頭に、というより舌の奥にうかんできた。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
記憶 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ