大きさはマクワ瓜くらいで、緑がかったうす茶のつるつるした皮で、その厚い皮をナイフでむくと、オレンジ色の桃のようなみが出てくる。うすくて細長いタネが入っているが、タネまでしゃぶってしまうほどおいしかった。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置:54% 作品を確認(amazon)
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マンゴー
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......室の人たちにも恨まれた。*それにひきかえ、マンゴーははじめ食べたときからおいしいものだと感激した。パリの高級果物店で売っているのを義兄が買ってきてくれたのだが、大きさはマクワ瓜くらいで、緑がかったうす茶のつるつるした皮で、その厚い皮をナイフでむくと、オレンジ色の桃のようなみが出てくる。うすくて細長いタネが入っているが、タネまでしゃぶってしまうほどおいしかった。ただそれは季節のものだし、また輸入ものでとても高価だったから、それきり食べたことがなかった。この前ハワイに行った時、ちょうどマンゴーのおいしい初夏だったから、食......
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マンゴーの表現・描写・類語(果物(フルーツ)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
大きさはマクワ瓜くらいで、緑がかったうす茶のつるつるした皮で、その厚い皮をナイフでむくと、オレンジ色の桃のようなみが出てくる。うすくて細長いタネが入っているが、タネまでしゃぶってしまうほどおいしかった。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
みは桃のように柔かく、味はあんずほどあまくはなくて、ちょっとぷんと匂うのだが、またそれがマンゴーの魅力で、皮をむいて汁のだらだらたれるのにがっぷりかみつくと、ほんとうに狂おしいほどおいしく
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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(すいかの成長)まるで小さな動物みたいな膨み方をするんです
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
(すいかは)デザインもいい。 とにもかくにもまん丸、小細工一切なし。一見、デザインのことなどまるで考えていないようだが、どうしてどうして、夏の畑の日照りの中で、スイカはちゃんとそのことも考えているのである。 スイカは地肌の暗緑色、あの一色だけであっても誰にも文句を言われる筋合いはない。しかしそれではあまりに面白味がないし、第一陰気である。 そこで、その地肌に、黒のストライプのプリント柄を入れたらどうか、と、スイカは夏の畑の日照りの中で考えたのである。しかし直線のストライプでは、風船みたいで果物、野菜の感じがしない。 千葉、埼玉の雰囲気が出ない。 そこで考えついたのが、ストライプにギザギザをつけることであった。《…略…》内部の〝赤〟もデザイン的にすばらしい。一番外側の緑、ふちどりの白、そして圧倒的な容量を誇る赤、赤の中に点々と混じる〝画竜点々睛〟の黒い種。 このままで、そのまま絵になる。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
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