「憐れ・同情・かわいそう」の表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
友迫さんの涙は、無責任だった。勝手に泣いて、かわいそうがって、自分の気持ちだけ浄化して、微笑んでサヨナラなんて、あまりに無責任だ。無責任な覚悟のない優しさは、ただの憐れみにすぎない。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
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「惨め・情けない」の表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
私はひどく惨めな気分になった。取り残されたような、祭りの後のような、泣くに泣けない荒れ果てた気分。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
若葉ちゃんの背中を見た。綺麗に纏められた髪の毛が、かえって惨めさを際立たせている気がした。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
彼は同じ電車の誰よりも自身を惨めな人間に思わないではいられなかった。とにかく、彼等の血は循環し、眼にも光を持っている。が、自分はどうだろう。自分の血は今ははっきり脈を打って流れている血とは思えなかった。 生温く、ただだらだらと流れ廻る。そして眼は死んだ魚のよう、何の光もなく、白くうじゃじゃけている、そんな感じが自分ながらした。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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