（手足のしびれ）小机の前に坐って、ペンを握ってみた。足がしびれて立てないときのもどかしさ、熱い 新湯 に入ったときの刺すような痛みが妙な具合にまざって、自分の手ではなかった。いつになったら字が書けるのか。

反動が柄を伝って、掌から腕まで痺れるよう

荒れた自分の肌にさわると、ちりめんの様なちりちりした痺れを感じる

弱い電気に触れるように、拇指（おやゆび）のあたりが、チャラチャラとしびれる。

痺れがどんどん深まっていく

痛みが頭の先までじーんと来る

泣きたくなるような痺れがふくらはぎに広がる

不思議な痺れ

刺すような痛みが走る

痛みに耐えるように 瞼 を閉じた。