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そのことが何倍かの強さになって、漁夫や雑夫に打ち当ってきた。――何時 でも、そして、何んでもドン詰りの引受所が「彼等」だけだった。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:40% 作品を確認(青空文庫)
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八つ当たり・モノに当たる
しわ寄せ・損な役回り
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前後の文章を含んだ引用
......、他船の交換している無電を聞いて、その収獲を一々監督に知らせた。それで見ると、本船がどうしても負けているらしい事が分ってきた。監督がアセリ出した。すると、テキ面にそのことが何倍かの強さになって、漁夫や雑夫に打ち当ってきた。――何時 でも、そして、何んでもドン詰りの引受所が「彼等」だけだった。監督や雑夫長はわざと「船員」と「漁夫、雑夫」との間に、仕事の上で競争させるように仕組んだ。 同じ蟹 つぶしをしていながら、「船員に負けた」となると、(自分の儲 け......
単語の意味
詰る(なじる)
詰る・・・相手を問い詰めて非難する。相手の悪い点を責める。
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