なんであんなピンクやの」「や、もうお年で、色素がないっていうか、体質っていうか」「乳輪も、わからんくらいに色がない。

（垂れた乳）胸なんかゆうたら水風船みたいなもんで、ぱんぱんのときはええけども人によってはあのように靴下になるのです。あれ見てみ、足入れてない男もんの靴下二枚ぶらさがってるように見えるやろ

石のように張った乳房

色も大きさも何でここにお菓子のオレオがっていうこれはないよ。ま、オレオの今はまだましで、最強の時はアメチェ色、知ってる？　アメリッカンチェリーな。あの色、すんごい色な。ただの黒じゃないな。赤が混じった黒っていうかな。大きさもな。なんていうの、乳首だけで、乳首部だけで余裕でペットボトルの口くらいになってさ、先生にあたし、こっれ赤ちゃんの口に入るかなあって真剣に云われたし、今まで何万個も乳首みてきた先生が腕組んでうなるっつうぐらいのもんやった

白蝋はくろう のような胸元

乳房のかたちがはっきりとわかるような小さなブラで、うしろは紐をむすんでとめるようになっている。

風のように軽い下着

まるでポールダンスをする踊り子が身に着けるような下着

何度か身を揺すったりねじ曲げたりして、ワイヤとパッドの入ったブラジャーを身体に馴染ませながら

（矯正下着）身体には必要以上にきついブラとガードルが食い込み、その他の場所には押し出された贅肉がこれまた必要以上に盛り上がって、ほとんどタコ糸で縛られたボンレスハム状態《…略…》アレに似てたわよ。ミシュランのタイヤ男。

胸幅の狭い、栄養のよくない虚弱そうな上半身

（貧乳）配合を間違えて膨らみそこねたパン生地みたいなかたちをしている

脇の下のくびれからはみ出し毛は、日差しを受けて金色に縮れて光る

背中から腰にかけてのムチのような強靭でしなやかな線

その大きな背中は何か考えごとをしているように見える。

（コルセット）ながねん体にくっついていたために、そいつはいまでは僕の皮膚の一部のように感じられる

よそ行きと見える盛装

杖をつきつき歩いてゆく。

繊細な鎖のゴールドのアンクレット

玉は爾の霊（たましい）よりも光っている。