回転寿司は渓流釣りに似ている。寿司職人が釣り人で、客は渓流にひそむ魚である。 釣り人はハリにエサをつけ、渓流に流して様子を窺っている。魚もエサの様子を窺っている。そしてときどきエサにとびつく。釣り人は「かかった、かかった」と喜んでいる。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 ページ位置:56% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
回転ずし
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......の結果を口に入れなければならないからだ。比較検討に全精力を使い果たしてしまって、いざ食べるときには疲れきってしまって味がわからぬ、ということにもなりかねない。 回転寿司は渓流釣りに似ている。寿司職人が釣り人で、客は渓流にひそむ魚である。 釣り人はハリにエサをつけ、渓流に流して様子を窺っている。魚もエサの様子を窺っている。そしてときどきエサにとびつく。釣り人は「かかった、かかった」と喜んでいる。 最後にひとこと。回転寿司は意外にうまい。フライ物の正しい生きかた フライ物は何となく軽んじられているが、フライ物を好む人は多い。 多いからこそ、今も昔も、連綿......
ここに意味を表示
回転ずしの表現・描写・類語(米のカテゴリ)の一覧 ランダム5
目の前を、寿司の行列が貨物列車みたいにゴトゴト通過していく。 これを〝楽しい〟とみるか、〝大人をからかうんじゃないッ〟と怒るかは人それぞれである。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
回転寿司は、一回転するのに約二分かかる。九周目のマグロは二十分近く経過している。こういう寿司は回転寿司ならぬ乾燥寿司となっている。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「米」カテゴリからランダム5
本式のすし桶でやると、底がひろびろしているので、御飯がいい塩梅にひろがる。それをまぜているうちにまわりの木に湯気を吸いとられてゆくから、ぱらっとした御飯になる。
庄野潤三 / 秋風と二人の男「われらの文学〈第13〉庄野潤三」に収録 amazon
おにぎりのような大きなごはんの上に座ぶとんのような形をしたマグロがのっている。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
「ここのお鮨は、おみやげの折の中で、まだ濡れ濡れとしているねえ」
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
米 の味・おいしさの表現の一覧
食べ物表現 大カテゴリ