TOP > 人物表現 > 睡眠・眠る・寝る > 眠っている姿
あれ程の物凄い、息苦しい声を立てて泣き狂った人間とは、どうしても思えないその眠りようの平和さ、無邪気さ……
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:8% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
眠っている姿
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......のは、たしかにこの少女であったろう。むろん、そこいらの壁には、私が今朝ほど想像したような凄惨な、血のにじんだ痕跡を一つも発見する事が出来なかったが、それにしても、あれ程の物凄い、息苦しい声を立てて泣き狂った人間とは、どうしても思えないその眠りようの平和さ、無邪気さ……その細長い三日月眉、長い濃い睫毛 、品のいい高い鼻、ほんのりと紅をさした頬、クローバ型に小さく締まった唇、可愛い恰好に透きとおった二重顎 まで、さながらに、こうした......
単語の意味
無邪気(むじゃき)
息苦しい(いきぐるしい)
無邪気・・・素直で悪気がなくかわいらしいさま。偽りやたくらみがなく心が綺麗なさま。
息苦しい・・・1.息をするのが苦しい。呼吸が苦しい。胸に圧迫感があって息が詰まるような感じである。
2.胸を圧迫されるような、重苦しい感じの雰囲気だ。緊張した空気が漂っていて、軽々しい言動などできそうもない雰囲気だ。
2.胸を圧迫されるような、重苦しい感じの雰囲気だ。緊張した空気が漂っていて、軽々しい言動などできそうもない雰囲気だ。
ここに意味を表示
眠っている姿の表現・描写・類語(睡眠・眠る・寝るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼女は毛布をすっぽりと被って寝ていた。その体が作った毛布の山は驚くほど小さく見えた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
泰子は麻酔にかかった患者みたいに口をなかば開いて、コウ、コウと荒い寝息を立てて眠っている。唇から一筋よだれが漏れて枕を濡らしていた。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
長椅子には頭の禿げかけた中年男が乾燥魚みたいな格好で寝転んでいた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
睡眠・眠る・寝る の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ